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納入事例 : 新聞や技術雑誌に掲載された記事

大気拡散シミュレーションシステム「かくさんすけっと」

環境技術Vol.29掲載記事「アセスソフトの技術論文を紹介するにあたって」から抜粋

いろいろな利用分野

[予測シミュレーションシステム]
「かくさんすけっと」は、長期濃度予測、短期濃度予測、三次元詳細予測(ただしビル風を除く)の典型的シミュレーションを、NOx、SOx、CO、HCI*1のガス、浮遊粒子状物質(SPM)、ダイオキシン、臭気指数規制に対応した臭気濃度について行い、地理情報システム(GIS)と結合した典型的な拡散予測システムである。大気、水質、騒音などについて他の各社も同様なシステムを販売しており、大気で200万円、水質で100万円、道路騒音・振動で各50万円程度である。

*1
HCl : 塩化水素

2000年9月1日付け 山陽新聞から

府中市・本山工業団地環境評価 ダイオキシン類 耐容摂取量下回る

府中市は31日、専門家に委託していた本山工業団地(同市本山町)周辺のダイオキシン類による環境リスク評価について発表した。高田義明・市民生活部長は「大気について安心できる結果が出た。環境庁の調査結果を待って、周辺住民の安全について最終判断したい」と話している。
環境リスク評価は、これまでのデータを基に、環境や人体への影響を科学的に評価。今回は発生源の運転状況と大気中濃度に関する調査と、大気拡散シミュレーション結果の報告があった。
発生源の運転状況については、市クリーンセンター(同市鵜飼町)、本山工業団地内焼却施設のそれぞれ一方のみ操業とすべて休止の三通りを測定。すべて休止に比べ、市クリーンセンター操業時は3.1〜5.6倍、工業団地操業時は3.8〜18倍のダイオキシン類が検出された。
住民への影響は、大気、土壌からの摂取量をそれぞれ0.1ピコグラムと推測。平均的な食生活をしていれば、厚生省の定める耐容一日摂取量(TDI)の4ピコグラムを下回るという。
評価を実施した関東学院大工学部の川本克也教授(環境工学)は「市クリーンセンターは広範囲に低濃度の影響を及ぼしているが、ごみ固形燃料(RDF)化計画実施により大幅な削減につながるだろう。本山工業団地内の焼却施設については総量規制の考え方で対応するのが望ましい」と話している。

  • * 本ページに掲載されている記事は、各社の許可を得て掲載しています。