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Hitachi

サービスの概要

農業・食品工場の事業者さまを対象とした生産性向上・作業環境改善などのサービス提供

サービスの概要

特長

エネルギーや交通、産業システムなど、社会インフラでの実績に裏付けされた、精緻かつ高品質な技術を農業・食品工場向けソリューションへ転用

特長

品質・生産を安定させる

流体解析シミュレーションを用いた改善策の立案と適用検討による収穫量の安定化

現場測定を基に、室温と空気の流れをすみずみまで見える化。
シミュレーション上で問題解決を行います。

長野県 えのき生産者様の取り組み事例

課題


菌培養の工程において、培養室内における温度ムラによって生育の遅れが発生することがある。

もとの状態

  1. 菌の生育によって熱が発生
  2. 繁忙期(夏から秋)は培養室内格納数が増加
  3. 格納数の増加に伴い、局所的に高温領域が発生

改善後(実施内容)

シミュレーションの適用によって、サーキューレーターの最適な設置位置・仰角度を検証して、現場へ反映。

効果


培養室の空調を改善したことで、温度が均一化され、結果として生育不良が減少

生産者さまのメリット

  • 生育不良が5%→1%に改善 (*1)
  • 低コストな温度計とサーキュレータの設置のみで温度ムラが改善できる
  • 高温化するパレットの配置換えの回数が減少(作業負担軽減)
*1
 1シーズンの実測結果

“安心+楽する農業”へ向けて (将来構想)

外部環境変化の先読みによる育成ノウハウどおりの設備制御

天候など外部環境変化を先読みして、設備を自動制御することで、人の作業負担を増やさずに高度な生産(*2)を実現します。

*2
 育成ノウハウに合わせて、圃場環境を調整するような生産を実現すること

生産者さまのメリット

  • “楽する農業”で就農へのイメージが向上し、人員を確保しやすくなる
  • 設備へのIoT導入によって安定した圃場の管理・運営ができる
  • 必要なときだけ外部環境の変化に対応すればよいので、作業者の負担が軽減する
    (例:夜中に現場を心配して見に行く必要がなくなる など)

解析シミュレーションによるハウス内環境予測システム (開発中)

天候・風況などの気象予測データを使用したシミュレーションによって
未来のハウス内環境を予測し、農作物にできる温度ムラを事前に把握

内部の温度が上がってから窓を開けるのではなく、上がる前に先読みで設備を制御します。
そのために、未来のハウス内環境を事前に予測しておきます。

温度ムラを均一化するために窓の開閉等を自動制御する

本例ですと、単純に窓を全開にするよりも、一部の窓を閉じていた方が温度は均一化します。