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Hitachi

サービスの概要

ガス絶縁開閉装置を対象とした部分放電診断サービスです。受変電設備の絶縁劣化を「無停電」「無開放」「非破壊」で検査・診断するサービスで、不具合の早期発見や重大事故の未然防止などに貢献します。

特長

信頼性の高い診断結果を提供

計測中に、気中のノイズや振動の影響を受けにくいため、異常を高感度に検出できるUHF法(Ultra High Frequency法)を採用していること、また気中の放電信号などとは異なる周波数帯を計測することから、信頼性の高い診断ができます。

絶縁劣化の要因をリアルタイムに判定

欠陥部分の自動識別が可能なニューラルネットワークを活用。絶縁劣化の要因をリアルタイムに判定できます。

劣化位置を標定

絶縁劣化の位置を標定できます。

診断結果から点検計画の立案が可能

本サービスでは、計測結果からお客さま設備の健全性を5段階で評価し、提示しています。今後の点検計画の立案にお役立てください。

適用分野

  • 既設のガス絶縁開閉装置の絶縁状態確認
  • 新設のガス絶縁開閉装置の工場試験、現地据付試験時の絶縁状態検査

主な仕様

【写真】診断システム

【写真】UHFセンサ取り付け事例

システム構成
  • UHFセンサ
  • 計測ユニット*
  • パソコン(診断用ソフトウェア内蔵)
寸法(センサを除く) 縦360mm×横450mm×高154mm
質量(センサを除く) 約12kg
*
計測ユニットの仕様は、予告なしに変更になる可能性があります。 詳細は、お問い合わせください。

導入効果

運用開始直前のガス絶縁開閉装置で設備不良を摘出し、重大事故を未然に防止しました。また、経年劣化が心配される既設のガス絶縁開閉装置に定期的な診断を実施し、安心して設備を運用いただいています。

よくあるご質問

Q1.従来からある部分放電診断技術[AE法(Acoustic Emission法)など]とは、どのように異なるのですか。

A1. AE法は超音波を、 UHF法はUHF帯の電磁波を利用して計測します。
当社が採用しているUHF法は、UHF帯の電磁波を利用して計測・診断する技術です。 UHF法では、気中ノイズ(0.5GHz以下)よりも高周波なUHF帯の電磁波(0.5〜1.5GHz)を使用しているため、AE法に比べて外乱の影響を受けにくく、スムーズな診断が可能です。

Q2.ガス絶縁開閉装置内の絶縁劣化は、どのようにして原因特定や位置標定をするのでしょうか。個別に必要となる装置はありますか。

A2. 診断システムのパソコン内で、自動的に要因を判定します。当社が用意するシステム以外は、必要ありません。
UHF帯の電磁波の周波数成分と位相パターンによって、診断システムのパソコン内で自動的に要因を判定します。お客さまにご用意いただく装置などはございません。

Q3.計測結果の5段階の評価とは、どのようにして決まるのですか。

A3. 「厚生労働省が示した『機械包括安全指針』に基づき、実施すること」とされているリスクアセスメントに沿って評価しています。
厚生労働省では、機械設備のリスクアセスメントの手順とポイントを『機械包括安全指針』で示しています。当社では、これに沿って評価基準を定めています。評価基準は、部分放電の信号レベル、要因、およびガス絶縁開閉装置の運用形態に基づいて算出します。通常、部分放電信号が検出された場合、即座に停電・点検が必要と思われがちですが、このリスクアセスメントでは、点検までの猶予または継続的なモニタリングの必要性をアナウンスするため、計画的な点検工程を組んでいただくことができます。