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保守サービス

日立パワーソリューションズが選ばれる理由

風力発電保守サービスの特長長期包括保守契約2020年度稼働実績97.9%(ENERCONのみ)サービス拠点10か所トレーニングセンタ2か所

 
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本稼働率は保守契約に沿った稼働率のため、免責分(系統事故、自然災害など)の停止時間は含まれません。稼働率保証契約は95%で、実績値とは異なります。

風力発電システムの導入量の増加により、風力発電システムの保守を担う人材不足が課題となっています。一方で、保守企業には風力発電システムの安定稼働、高稼働率の維持、保守コストを低減するソリューションが求められています。
当社は、長年のフィールドサービスで培ってきた現場力とデジタル技術、サービス体制、高いスキルをもったサービスエンジニアによって、これらのニーズにお応えします。

風車保守サービス紹介映像

ブレードトータルサービス(2022年4月1日より提供開始)

風力発電設備のブレードに関しては、点検不備や整備不良による事故や故障が最も多い個所であることから、2021年3月に一般社団法人 日本風力発電協会(JWPA)によって「風力発電設備 ブレード点検および補修ガイドライン」*1が定められたことで、点検・補修が従来以上に重視されるようになりました。こうした状況を受けて、本ガイドラインに準拠した信頼性の高いブレードの点検・補修に対するニーズが高まっています。
このニーズに応えるため、当社は産業用ドローンの活用実績が豊富な株式会社 センシンロボティクスと共同開発したドローンとAIを活用して、ブレードの点検と保守計画立案、損傷・劣化個所の補修をワンストップで対応するブレードトータルサービス*2を提供します。
本サービスは、点検にともなう設備停止時間を当社従来比3分の1に短縮するとともに、設備の安全性向上・安定稼働の実現に貢献します。

 
*1
JWPA自主指針「風力発電設備 ブレード点検および補修ガイドライン」の制定について – JWPA一般社団法人 日本風力発電協会
https://jwpa.jp/information/5716/
*2
本サービスは、お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したLumadaソリューションの一つです。

ブレードトータルサービス紹介映像

1. 点検から保守計画立案、補修までのワンストップサービスで設備の安全性向上と安定稼働を実現

  • ドローンとAIによる高精度なブレード点検
  • サービスエンジニアによる保守計画立案と信頼性の高い補修
  • JWPAが定めるガイドラインに準拠
  • さまざまなメーカーの風力発電設備にサービスの提供が可能

2. ドローンとAIの活用で従来比3分の1の設備停止時間での高精度な点検を実現

  • ブレード点検システムの機能により、風力発電設備ごとに自動でドローンの飛行ルートを設定し、1つのブレードに対して5方向から高精細に撮影
  • 撮影した膨大な画像データは、サイト別や撮影方向別などに振り分けて分類管理するとともに、AIによる画像解析で損傷状態を評価
  • 点検にともなう設備の停止時間を当社従来比で3分の1に短縮

3. 風力発電事業で培ったサービスエンジニアの保守知見で最適な保守計画を立案

  • ブレード点検システムによる損傷判定結果に加え、保守サービスの豊富な知見を持つ当社のサービスエンジニアが、過去の点検データとの比較から損傷の進展状況を確認し、最適な保守計画を立案
  • 損傷の判定結果や進展状況、補修履歴などを点検システム上にナレッジとして蓄積・管理することで、保守計画の実効性を向上

4. 信頼性の高い補修でブレードの性能維持を支援

  • 国内9カ所のサービスセンタを擁し、延べ600基を超えるブレード補修実績
  • 豊富な実績で培った知見と技術を生かして、最適な補修材料を用いた信頼性の高い補修が可能

カタログ

風力発電保守サービスの特長 長期包括保守契約

当社の保守サービスの強みは、人の力「現場力」です。創業以来、主に電力・エネルギー、社会インフラ分野の保守メンテナンスのサービス事業に取り組んできた当社は、制御・運用技術(OT: Operational Technology)に強みがあります。 OTでの幅広い知見やノウハウをもとに、一人ひとりが風力発電所の現場で安全と品質にこだわり保守サービスを担い、ENERCON社と共同でEPK(ENERCON Partner Konzept) NIHONという長期包括保守契約(LTSA: Long Term Service Agreement)によって、 多くのお客さまの風力発電システムの安定稼働をサポートしています。

長期包括保守契約(EPK NIHON)

当社とENERCON社が共同で提供している長期包括保守契約(EPK NIHON)は、現地サービスや安全点検に加え、部品のメンテナンス・修理など、不測の事態への対応、長期稼働率を保証しています。

1.稼働率の保証

  • 年平均稼働率 最大95%保証
  • 保証した稼働率が達成されなかった場合には、発電量損失に対する補償額の支払い

2.メンテナンス

  • 定期メンテナンス
  • 不具合対応
  • 各サービスセンタからの随時対応

3.修理・交換部品の保証

  • 交換部品および主要コンポーネントに対する追加費用が不要
  • 主な修理作業に対する追加費用が不要
  • 風力発電システムに対する改修費用が不要

4.遠隔監視(SCADAシステム*)

  • 日立パワーソリューションズ 遠隔監視・支援センタ(茨城県日立市)
  • ENERCON本社(ドイツ連邦共和国)
  • Enercon Services Japan(茨城県水戸市)
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SCADA:Supervisory Control And Data Acquisition

2020年度年間稼働率 98.0%

定期点検などの定常作業やトラブル発生時の復旧対応に加え、すべての部品準備および大物品交換工事などをカバーすることで、風力発電事業運営上の課題、リスクの軽減に貢献します。 また、IoT(Internet of Things)の活用によって風力発電システムの稼働・設備情報をデータで管理。情報を「見える化」することで保守を効率化し、保守コストの低減を実現しています。 事業に大きな損失となる設備故障においても、予兆・予寿命診断を活用して、今までは故障後の対応だった復旧作業を計画的な保守作業へ移行することで、部品手配・入荷待ちの時間を短縮しダウンタイムを削減。 これによって大きな故障を防ぎ、稼働率の向上に貢献しています。

※稼働率の定義:
 保証基準稼働率 = 実稼働時間 / [24h×365日-免責時間(自然災害など)]

風力発電保守サービスの特長 長期包括保守契約

全国10か所にサービス拠点を配置し、そのうち9か所のサービスセンタでは風力発電システムのメンテナンスサービス、岩見沢工場では機器の修理サービスをおこなっています。 パーツセンタでは、約2,700種、22,000点以上の予備部品を常にストックし、迅速なロジスティクス体制で部品待ちによるダウンタイムをミニマム化。電気部品などの小物品だけでなく、 ブレード、ハブなどの大物部品も国内に配備することで、保守部品の即納、早期復旧体制を整えています。さらに、茨城県日立市の本社にある遠隔監視・支援センタでは24時間365日、 風力発電システムを監視し、風力発電所のオペレーションの代行も行っており、遠隔監視・支援センタとサ-ビスセンタが連携し、迅速に対応するためのサービス体制を整備しています。

サービスセンタ・工場所在地

サービスセンタ・工場所在地

サービス工場である岩見沢工場(北海道)では、大型天井クレーンや真空タンク、電工室、試験設備で、風力発電関連設備を含むさまざまな産業機器の修理、メンテナンスが可能です。 風力発電システムに異常や故障があったとき、いつでも自社工場で詳しく調査、修理できることが、当社の強みです。

岩見沢工場
岩見沢工場

風力発電機の整備
風力発電機の整備

トレーニングセンタ 2か所

当社では、現場を動かすサービスエンジニアの育成に力を注いでいます。茨城県と秋田県の2か所に技術と安全の訓練を行うトレーニングセンタを設置し、日々訓練を行っています。 茨城県にある日立トレーニングセンタは、日本においては風力発電が普及し始めた2006年という早い時期に自社工場内に設置。 本センタ内には10種類の訓練設備があり、風力発電システムの取り扱いやメンテナンスなどの技術訓練、高所からの避難や人命救助などの安全訓練を行っています。 トレーニングは、風力発電システムメーカー、ハーネスメーカーのトレーニング証明書や各種資格を有したベテランサービスエンジニアが専任トレーナーとなって直接指導します。 高いスキルをもったサービスエンジニアの育成によって、保守サービスの充実を図っています。

日立トレーニングセンタ(茨城県)

E40/600kW風力発電システム(実技訓練用)
E40/600kW風力発電システム(実技訓練用)

訓練設備
訓練設備

研修室
研修室

能代トレーニングセンタ(秋田県)

訓練設備
訓練設備

研修室
研修室

レスキュー訓練
レスキュー訓練
ロープアクセス訓練
特殊締付工具取扱訓練設備
ブレード補修訓練
電動工具取り扱い訓練