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Hitachi

実例(実績)

鶏糞メタン発酵発電システム

タイ王国 中部ロッブリー地区(平成20〜21年度 NEDO事業)

食肉鶏輸出国のタイでは原料のブロイラー鶏糞を使用し、タイ特有の農作物残さとして、油脂を多く含むキャッサバかすとココナッツかすも使用しました。

油脂が多い原料は油脂塊を作るためメタン発酵に適していないと言われていますが、鶏糞との共発酵によって良好な発酵を実現しました。

また、水が貴重なタイではメタン発酵槽から発生する排水を原料の希釈水として再利用し、水の有効利用ができました。

システム仕様
原料種類 鶏糞、キャッサバ、ココナッツかす
処理量 2t/日
メタン発酵槽容量 60m3
ガス発生量 約65Nm3/日
ガスエンジン仕様 20kW

以下アドレスからNEDO事業における成果報告書の閲覧ができます。
検索名:「環境リスクに対応した鶏糞と油脂含有農業廃棄物の高温共発酵メタン化処理の開発」

山形県米沢市(平成19〜21年度 NEDO事業)

食品残さおよび鶏糞(採卵鶏)を原料にしました。(現在は鶏糞100%で稼働中)
発生したメタンガスは、隣接する溶融亜鉛メッキ炉の燃料として混焼しました。
攪拌力の強い横型攪拌機が特徴で、砂や無機物を多く含む鶏糞でも効率よく攪拌することができます。

システム仕様
原料種類 鶏糞(採卵鶏)、食品残さ
処理量 5t/日
メタン発酵槽容量 150m3
ガス発生量 約150Nm3/日
発生ガスLPG換算料金 14,000円/日

2007年から現在(2011年)も稼動中です。プラント見学をご希望の場合はお問い合わせください。

以下アドレスからNEDO事業における成果報告書の閲覧ができます。
検索名:「食品残渣、畜糞等の嫌気性脱窒、乾式メタン二段発酵システムによる溶融亜鉛メッキ用加熱炉へのバイオマス供給事業」

山形県米沢市(平成22〜23年度 NEDO事業)

鶏糞(採卵鶏)100%を原料とし、排水ゼロで運転を継続中。
従来のアンモニアストリッピング技術に比べ、省エネかつ低ランニングコストのアンモニア除去設備(特許申請中)の技術を確立し、 現在も最適条件を検討しながら実証試験を続行しています。
アンモニアを除去したメタン消化液を再利用して、原料の含水率の調整や脱水機の洗浄水にも利用し、排水ゼロを目標にして運転しています。

以下アドレスからNEDO事業における成果報告書の閲覧ができます。
検索名:「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業/実用技術開発」「高窒素含有廃棄物に対応した無加水循環型メタン発酵システムを目指した脱アンモニアシステムの 実用化研究