ページの本文へ

Hitachi

非常用・防災用自家発電装置
ピークカットディーゼル発電装置

非常用・防災用・BCP対応・ピークカット

非常用電源確保の重要性

台風や地震、予測できない突発的な事故などで停電が発生すると、日常生活だけにとどまらず、事業の継続も難しい状況に追い込まれてしまいます。停電した場合でも、電源をいかに確保するかは、自治体や企業共通の大きな課題になっています。さらに、オフィスビルやショッピングモール、宿泊施設など不特定多数の人が集まる建築物には、消防法や建築基準法によって、消火・排煙・避難用照明などの防災設備の設置と、これらを動かすバックアップ電源の設置が義務づけられています。このバックアップ電源となるのが非常用・防災用自家発電装置で、BCP*対応や防災計画を推進する企業や自治体にとって必要不可欠なものです。

*
BCP: Business Continuity Plan(事業継続計画)

BCPの目的と効果のイメージ

サービスの概要

当社では、物流・倉庫、製薬・食品業(冷蔵・冷凍設備)、製造[炉・攪拌(かくはん)設備]などのお客さまに対し、ニーズを踏まえた導入コンサルティングから保守サービスまでを、ワンストップで提供しています。当社の技術力やノウハウを生かしたエンジニアリング力で、お客さまの設置条件などを満たす装置を提案するとともに、適切な装置設置を実現しました。新設だけではなく、既設装置の更新にも柔軟に対応します。

非常用・防災用自家発電装置の特長

非常用・防災用自家発電装置は、電気事業者からの商用電源など(常用電源)が停電した際、消防・避難設備をはじめとする重要な設備に対して電源を供給するための装置です。用途としては「一般非常用」「防災用」の二つに分けられます。

<一般非常用>
東日本大震災以降、企業活動を行ううえでBCP対応が注目を集めています。停電時に、お客さまの施設において重要負荷設備が稼働できないことで、大きな損害が発生する危険があり、その対策として重要負荷設備に電力を供給する電源装置が一般非常用自家発電装置です。BCP対応を目的としていて、最大168時間*の連続運転可能な装置も、ラインアップしています(オプション)。

*
機種によっては、168時間に満たないものもありますので、詳しくはお問い合わせください。

<防災用>
消防法や建築基準法では、不特定多数の人々が集まる建築物に対し、消火・排煙・避難用照明など防災設備の設置と、これを動かすバックアップ電源の設置が義務付けられています。こうした防災設備に電力を供給する電源設備が、防災用自家発電装置です。当社の自家発電装置は、一般社団法人 日本内燃力発電設備協会の認定品(消防法適合品)です。

消防法適合マーク

豊富なラインアップ

お客さまの求める機能や仕様に合わせて、40種以上の豊富なラインアップの中から機種をお選びいただけます。
容量・電圧はもちろん、設置場所やスペース、今後の事業拡張性なども考慮しながら導入を進めていきます。

自動始動装置搭載(マイコン制御)

不測の停電時に、自動始動します。停電からわずか10秒(または40秒)以内に送電します。

専用発電機室が不要

キュービクルタイプのため、専用の発電機室を設ける必要がありません。

自動保守運転回路内蔵*

週間隔で5分間のエンジン無負荷運転またはセルモータによるプライミング運転をします。自動保守運転回路活用によって、保守作業をサポートします。

ラジエータ冷却方式採用

冷却水系統がパッケージ内でクローズされ震災に強い構造です。

*
一部機種に限ります。

ラインアップを見る

BCP対応ピークカットディーゼル発電装置の特長

停電時に非常用として電源供給するだけでなく、BCP対応として、長時間の電源供給も可能です。また、系統連系が可能なので、平常時には事業所の電力需要が増加した際のピークカット運転で商用電源を抑制し、契約電力料金の低減に貢献します。

  • パッケージタイプのため建屋が不要です。
  • ラジエータータイプのため補給水が不要です。
  • 全自動による系統連系運転のため、盤面操作が不要です。
  • 防災兼用が可能です。*1
  • A重油以外に軽油・灯油での運転も可能です。*2
  • 地方自治体条例による排ガス規制に対応可能です。*3
  • 給電したい容量に見合った台数選択、複数台設置による運転が可能です。
  • 蒸気・温水供給によるコージェネレーション対応も可能です。*4
  • ピークカット運転で、電力コストを節約することが可能です。*5
  • 構内電力負荷が増加傾向にある事業所で、簡単に特高回線が引けない場合にこの発電装置を設置することで、特高回避が可能になる場合があります(電力会社への協議・確認が必要)。
  • 万一の災害時や非常時に備えて、電源を確保することができます。
*1
防災兼用は、オプションとなります。
*2
軽油・灯油での運転は、エンジン仕様が変更になります。
*3
脱硝装置(オプション)が必要となります。
*4
蒸気・温水供給には、蒸気ボイラーや温水回収用熱交換器(オプション)などが必要になります。
*5
使用する燃料の単価によって変動します。

ピークカットディーゼル発電パッケージHPG-500

ピークカットディーゼル発電パッケージHPG-500

ラインアップを見る

導入事例

1.生産設備の稼働を停止できない工場のBCPを支援

課題

コンクリートを製造しているが、常に攪拌(かくはん)しなければ固まってしまうため、停電などで装置が止まると事業が継続できません。さらに、長時間の装置の停止は、コンクリートが固まることで、設備そのものが壊れるおそれがあります。

解決

停電が発生した際、電力供給を電力会社から非常用・防災用自家発電装置に切り替えるための切替盤や、工場設備を制御するための配電盤などをバックアップするための電源システムを、稼働規模に合わせて提案します。

適用先

攪拌装置や電気炉などを使用し、常に稼動や加熱を続けなければならない製品の製造工場など

2.災害に強いマンションへのリニューアルを支援

課題

消防法や建築基準法で定められた防災設備のバックアップ電源として設置されている非常用・防災用自家発電装置が老朽化しました。マンションの資産価値の維持を目的に、装置のリプレースを検討しています。

解決

マンションの規模や設置条件を考慮した非常用・防災用自家発電装置を提案します。災害時のライフラインを確保し、防災力を向上することで「災害に強いマンション」へのリニューアルを支援します。

適用先

大規模修繕によるリニューアルを検討中の宿泊施設、リノベーション予定の集合住宅など

3.事業継続のためのリスク分散、保管品の品質確保を支援

課題

冷凍・冷蔵製品を扱う倉庫なので、停電が発生すると、出荷がストップするだけでなく保管品の品質も確保できません。最低限の搬送ライン確保と保冷を目的に電源を設置したいです。

解決

非常用・防災用自家発電装置の設置によって、搬送ラインと冷凍・冷蔵などの倉庫機能の継続を可能に。停電復旧までの期間のリスク分散など、お客さまの要望に応える回避策も提案します。

適用先

リスク分散、保管環境の維持が必要な倉庫業など

保守サポート

全国に拠点を持つ当社のサービスネットワークや協力会社との連携で、ご要望に迅速な対応をします。また非常時に確実に稼働するよう、定期点検などの保守サポートはもちろん、製品のライフサイクルに合わせた適切なリプレースなども提案します。