コージェネレーションシステム設備の設計
仕事内容
ガスエンジンを主機とした、コージェネレーションシステム(コジェネ)設備の系統設計および工事計画を担当しています。これは製造業や病院、ビルなどの施設において活用されている設備で、電力と熱エネルギーを有効利用できるメリットがあります。また、非常時用電源としても機能するため、近年需要が高まっています。私は要望のヒアリングや見積もりなど打合せ段階から携わり、設備の基本設計から詳細設計、配管や据付工事の計画策定、現場作業や試運転のチェック、納入まで、設備本体と工事全体に関わる設計と管理を担当しています。
ひとつひとつの図面が全体をつくる
最初の配属先で学んだこと
元々は化学系の研究職を考えていましたが、就職活動中に発電に興味を持ち、なかでもいろいろなシステムを組み合わせてつくるコジェネに関わる仕事を希望して当社を選びました。研修後は配管に関わる設計を担当し、フロー図や系統図の作図をOJT※1で学ぶことからスタート。最初は「こう描いて」と指示されるままに作図し、不明点は機器の説明書や過去の事例を調べるなどして埋めていきました。機械系の知識がなく、JIS※2規格など馴染みのない分野を理解するのに苦労しましたが、モノとモノをつないでいく設計が最終的に全体像をむすぶというおもしろさを実感しました。
自分ならではの設計に挑戦できる
仕事から学んだこと、やりがい
ある要求に対して、設計者の数だけ答えがあるのがこの仕事のおもしろさ。たとえば、始点と終点をむすぶ配管は一直線に設計すれば効率的ですが、その分少しのズレも許されなくなり現場作業の難易度が上がります。こういったさまざまな要素を広く見渡しつつ、打合せや検討を重ねて詳細仕様を固めていくことで、最初はざっくりとしたものだった図面や計画が最後にはひとつのプラントとして形になる。その過程のおもしろさ、そしてひとつの仕事をまとめあげたという大きな達成感を味わうことができるのは設計者ならではの醍醐味です。