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Hitachi

SDGsのもと、事業を通じてCSRを推進。従業員全員が変化を通して学習、成長し、期待を超える価値を提供していきます。

日立パワーソリューションズは、クリーンエネルギーと
省エネを支えるサービスの提供を通して、
お客さまの課題にソリューションで応え、
低炭素社会を実現していきます。

SDGsを大きな目標にCSR活動を推進

Q. CSR活動に対する考えをお聞かせください。

CSR(Corporate Social Responsibility)は、その名のとおり「企業の社会的責任」です。企業は利益を追求するだけでなく、社会の一市民として地域社会や環境問題解決などに貢献する責任があるという倫理的な考え方が発端です。さらに昨今、SDGs(Sustainable Development Goals)という国連で採択された持続可能な開発目標や、ESG(Environment, Social, Governance)という環境・社会・ガバナンスといった非財務情報を企業評価に取り入れようという動きが急速に拡大しています。
倫理的な考え方に加え、社会や環境を意識した経営戦略をステークホルダーと共有することが、長期的なリスクを低減し、企業価値の向上につながると、企業や投資家が考えるようになったのです。2019年5月、株式会社日立製作所が発表した2021中期経営計画の中にも「お客さまの社会価値・環境価値・経済価値の視点を重視した経営を行う」と明記されているように、企業は、SDGsやESGのもとで経営戦略を立てる時代となりました。
当社は事業ビジョンに、「クリーンエネルギーと省エネを支えるサービスの提供を通して、お客さまの課題にソリューションで応え、低炭素社会を実現する」を掲げ、エネルギー・インフラ関連分野の事業を通じて、環境負荷低減に真っ向から取り組む企業です。世の中の潮流を自然な形で受け止め、私たちの得意分野をより一層推し進めていくことが使命であると考えています。

事業を通じたCSR活動とは

Q. 2019年度はどのような取り組みをお考えですか?

前述の2021中期経営計画では“Hitachi Social Innovation is POWERING GOOD”というキャンペーンメッセージが掲げられています。人々のQoL(Quality of Life)向上や持続可能な社会づくりといった世界中の人々が望む良いこと、すなわち「Good」の実現に全力を注ぐことを宣言したものです。これは当社も同様であり、事業を通じて日々「Good」を増やし、「Bad」を減らす取り組みを実践していくことが大切だと考えています。
「Good」を増やす当社の代表的な事業として、まず再生可能エネルギー事業が挙げられます。最近では、津波の被害を受けた福島県南相馬市の沿岸部に、地元の企業と共同で9.4MWの「万葉の里風力発電所」を建設し、2018年、運転を開始しました。発電した電力の売電収益の一部は、植樹などの地域貢献活動に役立てられる予定です。当社はこれからも再生可能エネルギーの創出拡大で、皆さまに貢献していきます。
さらに社会インフラの保守・保全事業においては、OT*1(制御技術)、IT*2(情報技術)とプロダクトを併せ持つ当社の強みを生かして、お客さまや社会の課題解決に取り組んでいます。その一例がナレッジベース保守支援ソリューション「サイトリミックス*3」です。設備の稼働データを一元化した保守の見える化や、デジタルプラットフォームを活用して作業の効率化、手順書や点検作業記録などをデジタル化してノウハウの共有を実現します。これにより、人財不足に悩む保守現場を支援し、社会を支えるインフラ設備の安定稼働に貢献していきます。

*1
OT:Operational Technology
*2
IT:Information Technology
*3
「サイトリミックス」は、株式会社日立パワーソリューションズの登録商標です。

従業員の健康増進が事業成長のベース

Q. 従業員の健康管理や働き方に関する考えをお聞かせください。

「心身ともに健康であり続けること」は私たちの生活の基盤であり、めざすべき普遍的な目標です。それは企業も同様です。従業員の健康増進は、事業成長に不可欠な経営課題と捉えている私たちの基本方針は、「安全と健康をすべてに優先させること」です。従業員とそのご家族が健康で心豊かな生活を送ることが、充実感を持って働いていただくことの礎となり、個人と組織の継続的な成長と発展につながっていくと考えています。
具体的には、全従業員に対して「Hitachi Insights」という意識調査を実施するとともに、高ストレス傾向職場には、産業衛生スタッフや安全衛生スタッフが面談介入するなど、職場環境の改善を図っています。また、日立健康保険組合のポータルサイト「MY HEALTH WEB」を通して、ウォーキングや禁煙など、個人の健康増進活動を促進しています。働き方改革も積極的に進めており、労働時間をモニタリングして長時間労働の抑制に取り組むと同時に、各職場で生産性に関するKPI*を設定し、生産性向上にも取り組んでいます。
こうした取り組みの結果、当社は「健康経営優良法人2019 (大規模法人部門)〜ホワイト500〜」に認定されました。従業員の健康管理を経営的な視点で戦略として取り組んでいる企業として社会に認められたことは、歓迎すべき事柄です。

*
KPI: Key Performance Indicator(重要業績評価指標)

変化を通して成長し、期待を超える価値を提供

Q. 従業員およびステークホルダーに対するメッセージをお願いします。

「変化を通して学習、成長しよう」というのが、私からの従業員へのメッセージです。私たちは現在、自由化、分散化、脱炭素化、デジタル化、少子高齢化など、われわれのビジネスが相手にしている社会にもたらされている巨大な変化、つまり当社50年以上の歴史を通じて、経験したことがない変化に直面しています。高度経済成長期のようにたくさんモノをつくって納める時代ではなく、人口もモノも増えない状況で、いかにお客さまの価値を高めていくかが問われる時代です。この社会の変化にこそ私たちの伸び代がある。保守現場を知り、豊富なOTを持つという強みに満足することなく、お客さまが何を求めているかを起点に、私たち自身も変化、学習、成長して、新しい価値を創造していきたいと考えています。
当社は北海道から九州、沖縄まで、全国規模で事業を展開しています。約4,000人の従業員一人ひとりが、期待を超える新しい価値を提供していくことができれば、私たちの社会的信頼度はさらに高まっていくでしょう。日立グループの一員として「和・誠・開拓者精神」という日立創業の精神の下、ステークホルダーの皆さまとの対話や積極的な情報開示を通じて、社会と企業の持続的成長をめざしてまいります。