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Hitachi

さらなる成長のための事業戦略とCSRの融合

当社は、デジタル技術を用いた高度なサービスの提供を通して、エネルギーや社会インフラを支えるとともに、保守の現場から得た豊富なOT(Operational Technology)を持つという強みを生かし、お客さまや社会の課題解決に貢献するさまざまなソリューションを提供しています。これからも、「サービス」「グリーン」×「デジタル」の分野で蓄積した技術、ノウハウを基盤に、環境や社会の急速な変化によって生まれる課題やニーズを敏感に察知した事業を推進していきます。
そして、経営戦略とCSR活動の融合を図ることで、事業計画の実行性を高め、企業価値の向上をめざします。

サービスソリューションの強化・拡大

私たちは現在、気候変動や深刻化する労働力不足、デジタル化の加速などに直面しています。このような予測困難な変化や環境問題を背景に、社会課題を解決するイノベーションの重要性が増しています。特に、データやデジタル技術を用いた高度な社会インフラの構築、そしてこれらを支えるサービスの高付加価値化へのニーズが今まで以上に高まっています。当社は、エネルギー・社会インフラの維持・強じん化に向けて、例えば風力発電分野では、ブレード(羽根)の点検にドローンとAIを活用したトータルサービスを、社会インフラ分野では、デジタル保守プラットフォームを活用したサービスを提供しています。変化する社会やお客さまの課題解決に向けて、デジタル技術を活用したサービスソリューションの提供を強化・拡大するとともに、お客さまとの協創に力を注ぎ、お客さま事業の拡大に貢献します。

再生可能エネルギーソリューションの積極推進

日本は、2020年10月に2050年カーボンニュートラル宣言を発出し、2021年4月には気候変動サミットにおいて2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度から46%削減、さらに50%にも挑戦するという目標を示しました。また、日立グループにおいても「日立環境イノベーション2050」の目標を強化し、2030年度までに自社の事業所(ファクトリー・オフィス)におけるカーボンニュートラルの達成をめざしています。
当社はこれまで、再生可能エネルギーの普及拡大と、エネルギーの地産地消を推進するため、さまざまなソリューションを開発・展開してきました。特に、風力・太陽光・バイオマス発電システムをはじめ、蓄電池システムやエネルギーマネジメントシステムなどを核とした分散型電源ソリューションの提供を得意としています。これらの実績を通して培った技術やノウハウを基盤に、コンサルティングから導入、運転・保守メンテナンスまでワンストップで支援。供給側、需要家側双方のバランスを最適化したソリューションを提供することで、エネルギーの安定供給、分散型エネルギーシステムの高度化を進め、地域の、そして社会のレジリエンス向上をめざします。今後もこれらのソリューションの高機能化や進展に積極的に注力し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

産業ソリューションの提供価値向上

持続可能な社会の実現に向けて電動化やデジタル化が進む中、当社は、電動車に使用される二次電池の製造装置、半導体や電子部品を検査する超音波映像装置、工業用マグネトロン、電子部品用セラミックスなどのプロダクトを提供するとともに、設計と製造現場をつなぐ生産支援システムや研究・開発を支援する解析サービスなど、幅広い技術を結集した産業ソリューションを提供してお客さま事業を支援しています。
また、世の中が設備の「所有」から「利用」に変化していく中、当社がこれまで培ってきた設備運用やエネルギーに関する知見を活用したサービスの提供に注力し、お客さま事業を通して社会課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献します。