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地域への思いを未来へつなぐ風力発電事業を
多角的なサポート体制で推進

大森建設株式会社 様

持続可能な社会の実現に向けて、日本各地で風力発電事業への取り組みが進んでいます。年間を通じて強い風が吹く秋田県も、この取り組みに力を入れています。県北西部に位置する能代市には現在、17基の風車が稼働する風の松原風力発電所があります。日立パワーソリューションズは、この発電所の事業計画立案から参画し、周辺環境の調査や地域住民との関係構築、ファイナンス、機器の保守、保守人財育成に至るまでトータルにサポート。地域に事業を創出し、定着させたいという事業者さまの強い思いを、ともに未来へとつないでいくパートナーとして、豊富な経験と高度な技術力を提供しています。

課題

  • 景観や自然体系などに配慮するため環境アセスメントを実施し、地域の皆さまのご理解をいただきながら、地域のための再生可能エネルギー事業を創出したい。
  • 地域の特性を生かし、地元の資本で、地元の企業が中心となって、地域に利益が還元される事業を確立したい。
  • 風車、発電所、送電線など、高度なスキルが求められる電気関係のメンテナンスに必要なノウハウや保守員が足りない。

プロジェクトの経緯

能代の風を新事業の力に! 市民ファンドも追い風に

秋田県能代市に本社を構える大森建設株式会社は、「郷土を愛し、地域に尽くす」をモットーに、三四半世紀を迎えようとする地域に根差した企業です。同社が持続可能な社会の実現と地域の産業創出をめざして風力発電事業の計画を開始したのは、2011年。このとき事業パートナーとして選んだのは、2000年に風力発電所建設の基礎工事を担当した際に出会った日立パワーソリューションズでした。なぜ風力発電事業に取り組もうとしたのか、また、日立パワーソリューションズを選んだ決め手は何か、リーダーとして事業を推進する専務取締役の大森啓正氏が当時を振り返ります。

郷土に吹く強い風で地域に貢献を

「ここ能代市には非常に強い風が吹きます。厄介者というイメージの風でしたが、日立パワーさんと出会い、情報交換をさせていただく中で、この風をクリーンエネルギーに変えて地域に貢献できる風力発電に取り組みたいと考えました。しかし、私たちは建設のプロですが、発電や電気関連の知見、また風車の安定稼働に欠かせないメンテナンスのノウハウは不足していましたので、オールラウンドにサポートしてくれる事業パートナーが必要でした。その点で、長年蓄積された技術力はもちろん、設計・調達といった建設の前段階から相談できるきめ細やかなサービスを展開する日立パワーさんに、大きな魅力を感じました。私たちと一緒に地元を興してくれる気概も感じ、何十年も事業を継続させるために、ともに歩んでいけるという信頼が生まれました」

地域で一緒につくる未来

こうして、地元の風を、地元の資本で活用し、地域に還元する、つまり「郷土を愛し、地域に尽くす」を具現化する風力発電事業がスタートしました。その思いが伝わる例の一つが市民ファンドです。「能代市民限定のファンドを企画して募集したところ、想定を超える多くの方から応募があり、風車に対する理解と期待を強く感じました。『あれは私の風車、親近感が湧いてくる』という声も聞かれ、地域への根づきも実感しました」と大森氏は言います。
事業者さまと地域が一緒につくる未来を支援できることは、日立パワーソリューションズにとっても大きな喜び、やりがいとなりました。

大森建設株式会社専務取締役 大森 啓正(おおもり ひろまさ) 氏

大森建設株式会社
専務取締役
大森 啓正
(おおもり ひろまさ) 氏