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Hitachi

高品質な飼料を
安定して供給するために、
工場増設に伴う電力不足を
CGS*で解決

西日本飼料株式会社 様

安全・安心な食への取り組みは、畜産業を支える飼料製造においても厳格に行われています。岡山県倉敷市で配合飼料を製造する西日本飼料株式会社では、従来から義務付けられている牛用飼料と鶏・豚用飼料の製造工程の分離に加え、農林水産省が定める飼料安全法を遵守した工程分離に正しく対応するために、製造ラインを増設した新工場の建設を計画。日立パワーソリューションズは、不足する電力をCGSで補完することを提案し、新工場の稼働実現に貢献しました。事業者さまのビジョンにワンストップで応えるパートナーとして、地域産業の発展をサポートしています。

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CGS:コージェネレーションシステム(Co-Generation System)
一つのエネルギーから電力や熱など複数のエネルギーを同時に得ることができるシステム

課題

  • 飼料製造工程の分離に対応すべく新工場が必須だったが、現在の電力契約では電力不足となることが判明した。
  • 工場を稼働させるための電力コストの低減はもちろん、環境に配慮したシステムの構築が課題であった。
  • 飼料製造には蒸気が欠かせないが、CGS導入に関する知識がないため、施工から運用まで滞りなく遂行できるか不安だ。

プロジェクトの経緯

新工場建設計画に立ちはだかる、
電力不足という難題

岡山県倉敷市を拠点とする西日本飼料株式会社は、中国・四国・関西地区における飼料生産の中核的存在です。より安全・安心で高品質な配合飼料を提供するために、製造ラインの充実を図った新工場の建設を計画していましたが、大きく立ちはだかったのが電力不足という問題でした。工場で異物除去装置や粉砕機、シフタ、ブレンダー、ミキサー、ペレットマシン、フレーク加工機など多くの機械を稼働させるためには、大量の電力が必要です。これに加えて、新工場を稼働させるためには、電力会社からの電力供給だけではとても足りません。建設プロジェクトのリーダーとして、監督・管理を担った生産課 課長の草葉広行氏が計画当初を振り返ります。

「プロジェクトメンバーの7人による会議で、真っ先に議題に挙がったのが、『電力が足りるか足りないか』ということでした。電力会社との契約電力の2倍に近い電気が、今後は必要になることが明らかになり、新たに電力確保の道を探ることになりました。特別高圧電力も検討しましたが、設備面や技術者の確保、維持管理、さらには費用面で難しいと判断しました。そこへ弊社の親会社から日立パワーソリューションズさんを紹介され、CGSの提案を受けて検討に入りました」。

草葉氏には、製造現場の管理や関係業者との打ち合わせなど、生産課の取りまとめとしての日々の業務もあります。新工場建設のプロジェクトリーダーを兼任することは、苦労も多かったのではないでしょうか。「私自身が未知からのスタートでしたので、初めて聞く用語を覚えるだけでも大変でした。CGSについては、日立パワーソリューションズの担当者から丁寧な説明を受けて、『なるほど、効率も良いし、排熱利用もできるのか』と納得しました」と草葉氏。食品関連において多くのCGS納入実績がある日立パワーソリューションズは、そのノウハウを生かし、迅速かつ徹底的なサポートを心がけました。

西日本飼料株式会社 生産課 課長 草葉 広行(くさば ひろゆき)氏

西日本飼料株式会社
生産課 課長
草葉 広行
(くさば ひろゆき)氏