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Hitachi

設備の異常を検知する
“HiPAMPS”の採用で
空調・冷熱
機器の遠隔予兆診断を実現

日立グローバルライフ
ソリューションズ株式会社 様

近年の気候変動によって、空調・冷熱機器の安定稼働が重要性を増しています。一方で、生産人口の減少や保守員の高齢化などで、機器メンテナンスの人材確保が困難になっています。この課題を解決する「exiida遠隔監視サービス」は、空調・冷熱機器の稼働を監視するだけでなく、設備の異常を事前に検知する予兆診断機能を搭載したサービスです。この予兆診断を実現しているのが、日立パワーソリューションズの予兆診断システム“HiPAMPS”です。日立グループのシナジーを発揮して、さまざまな課題解決への貢献と、お客さま事業への新たな価値の創出を実現しています。

課題

  • 空調・冷熱機器の故障は、事業の存続や医療施設の患者さまの命に関わる問題。機器が止まる前に手を打ちたい。
  • 安定稼働が求められるなか、経験豊かな保守員も、その経験を継承する保守員も不足している。
  • フロン排出抑制法を順守するため、冷媒機器の故障で漏えいするフロンの量を縮減したい。

プロジェクトの経緯

空調を止めるな! 使命感がプロジェクトを加速

より快適で安心・便利な空調・冷熱システムをめざして、日立グローバルライフソリューションズが遠隔監視サービスを提供して20余年。これは、空調機や冷凍機の故障の警報を受けて修理に駆けつけるサービスで、いち早く復旧作業に当たれるものの、故障で発生するダウンタイムを排除できるものではありませんでした。ダウンタイムを劇的に短縮するため、壊れる前にメンテナンスできる方法はないだろうかと模索していたと、プロジェクトを取りまとめた馬場宣明氏が振り返ります。

“止まる前に手を打つ”ということ

「例えば冷凍倉庫の使用が不可欠な事業を展開しているお客さまにとって、機器が突然止まることは重大な損害を招きます。また、エアコンの故障が命に関わるほど、近年は暑さの次元が違ってきています。産業における工場や倉庫にしても、暮らしにおける病院や店舗にしても、空調・冷熱機器が止まれば重大な障害につながる施設ばかりです。“止まる前に手を打つ”ということ、つまり事後保全から脱却し、精度の高い予兆保全を実現することが、お客さまが望まれるソリューションであることは明白でした」

予兆保全を実現に向けて

予兆保全を実現するための開発を開始した矢先に出会ったのが、設備の異常を検知する日立パワーソリューションズの“HiPAMPS”でした。ある日、馬場氏は、当時の会社幹部から「一から始めるより、HiPAMPSの導入を検討してはどうか。早くサービスを立ち上げることも、お客さまのためになると思う」と助言されたそうです。「この助言があったからこそ、私たちは他社に先んじて予兆診断の提供を開始できました。また、20年間のデータを活用して検証することで、精度の高い予兆診断を行えました」という馬場氏。予兆診断がお客さまに待ち望まれていたことは、この機能をサービスに追加して約1年半で、契約数がそれまでの1.5倍に届こうとしていることが証明してくれています。

日立グローバルライフソリューションズ株式会社 空調システム・エンジニアリング事業本部 企画部 担当部長 馬場 宣明 (ばば よしあき)氏
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
空調システム・エンジニアリング事業本部 企画部 担当部長
馬場 宣明 (ばば よしあき)氏
  • “exiida”は、日立グローバルライフソリューションズ株式会社の登録商標です。
  • “HiPAMPS”は、株式会社 日立パワーソリューションズの登録商標です。